「もちろん秘密!」バレンタインデー、
どうやって好きな人をお祝いする?
東京とモスクワから、スプートニク取材班のルポ


すべての恋人達の日、あるいは聖バレンタインの日は、その名のとおり、すでに16世紀以上にわたり存在しているキリスト教における祭日である。この間、バレンタインカードやお菓子などを贈る習慣が、宗教に関係なく世界のあちこちで根付いた。
バレンタインデーは、無邪気かつポジティブな意味で、愛を証明する日というだけでなく、論争や議論の的にもなっている。2月14日、一人ぼっちの人の自殺のおそれが高まるという複数の研究もあるし、街にバレンタイン関連の広告があふれ、不要なものを割高で買わせようとするイベントの商業化を批判する声もある。こういう相反した特徴をもつ日が、バレンタインデーなのだ。バレンタインの数日前、スプートニク取材班は東京とモスクワの街中へ出て、バレンタインについてどう思うか聞いてみた。これらの大都市では、バレンタインに懐疑的な人が多いのか、それともロマンチックな人の方が多いのだろうか。

ガーディアン紙が報じた世論調査によると、日本人女性の中で、2月14日に恋人または夫にチョコをあげると答えたのはわずか35パーセントだった。それに対し60パーセントの女性が自分のためにチョコを買うと答えた。これは、日本でもうバレンタインが人気ではないということを示しているのだろうか。それとも現代の日本人女性は、パートナーよりも自分に配慮し気遣うことにアクセントをおいているのだろうか。
ロシアでは、2月14日に女性が男性にチョコをあげるという習慣は基本的にない。通常、女性たちはバレンタインカードを書くにとどめ、自分達はプレゼントや花、お菓子などを期待している。スプートニクが23人の大学生に独自に対面調査したところ、バレンタインを祝うと答えたのはわずか6人のみだった。しかしほぼ全員が、バレンタインカードをもらうのは悪くない、と話している。
バレンタインにどんなプレセントをあげるのがよいか、そもそもバレンタインという行事は祝うに値するのか、スプートニク取材班はモスクワと東京の道行く人に聞いてみた。

それにしても、世界の多くの国には、独自のバレンタインデーの伝統があるだけではなく、バレンタインに似たような祭日があるところもある。いくつかの例をご紹介しよう。
イギリス
イギリス
愛する人々を祝うだけでなく、ペットもお祝いする。
フィンランド
フィンランド
2月14日に対する独自の解釈がある。恋人達の日を祝うかわりに、友情の日「ウスタヴァンパイヴァ」を祝うのだ。この日、フィンランド人は、愛する人だけでなく、家族や友人をもお祝いする。
イギリスの
ウェールズ
イギリスの
ウェールズ
恋人達はお互いを2月14日に祝うのではなく、聖ドウィンウェンの日である1月25日に祝う。この日には非常に特徴的な伝統がある。16世紀から、ウェールズの恋人達は彫刻がほどこされ、持ち手はついた木製のスプーンを贈りあうのだ。彫刻の模様にはさまざまな意味がこめられている。例えば鐘はプロポーズ、龍は保護、結び目は永遠の愛を意味する。

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