フィギュア特集
さいたまアリーナで世界選手権に臨むフィギュア・ロシア代表 (3月18日~24日)
女子シングル
アリーナ・ザギトワ
ザギトワの代表団入りは最初から予想の範疇だった。ザギトワ選手は2018年シーズンをドイツのネーベルホルン杯から開始。本大会で彼女は3つの世界新記録を達成し、納得の勝利を獲得した。 ザギトワはGPフィンランド大会でも優勝。バンクーバーでのGPファイナルと欧州選手権2019では2位を獲得した。もちろん彼女には一番大きな期待が寄せられている。
エフゲニア・メドベージェワ
この間、失敗続きだったメドベージェワ選手だが、ロシア杯ファイナルでこの傾向にきっぱりと終止符を打つことができた。堂々たる優勝でジェーニャ(メドベージェワの愛称)がまだたくさんの可能性を秘めていること、住む場所や監督の変更、移行期の年齢が障害とならないことを万人に示した。
当初、彼女はリザーブメンバーであったが、コンスタンチノワ選手と入れ替えられた。ジェーニャは小躍りしたに違いない。
ソフィア・サモドゥロワ
サモドゥロワ選手は、最後の瞬間に全力で輝いたと言える。2019年の欧州選手権で勝利。これがサモドゥロワの今後の運命に劇的な影響を与えた。ロシアで開催のGPロステレコム杯とイタリアでのロンバルディア杯でも2位となった。それだけの力を持つサモドゥロワだが、最後に出場のロシア選手権では6位にとどまっている。
エリザベータ・トゥクタミシェワ
期待の星のトゥクタミシェワ選手は、残念ながら、代表チームに名を連ねてはいない。それでもひょっとしたら出場の機会が巡ってくることだってないとは言えない! 2018~2019シーズンのトゥクタミシェワ選手は、GPカナダ大会やフィンランド杯、ロンバルディア杯で連続勝利を収めている。
スタニスラワ・コンスタンチノワ
コンスタンチノワは当初から代表団に入れられていたが、後日、メドベージェワ選手に代わってリザーブとなった。これはそう驚くべきことではないだろう。コンスタンチノワの2018-2019シーズンの成績はけっしてめざましいものとは言い難かったため、その代表団入りにはかなり懐疑的な声が多かった。 とはいえ、コンスタンチノワは2018年GPフィンランド大会で2位を、ロシア杯ファイナルでは4位を占めている。
男子シングル
アンドレイ・ラズキン
ラズキン選手はその好成績で知られているだけでなく、エリザベータ・トゥクタミシェワ選手との交際でも有名だ。今回、当初は補欠として選ばれていたが、コフトゥンの不参加で正式な代表メンバーに浮上。 ラズキンの今シーズンの最高成績は先月2月、ベリーキーノブゴロドで開催のロシア・カップ・ファイナルでの優勝。
アレクサンドル・サマリン
2018年5月にサマリン選手は足の怪我で大手術を受けた。こうした怪我にも拘らず、すでに復帰を果たし、コンディションを整え、周囲をあっと言わせる気概に満ちている。昨年末にサランスクで開催のロシア選手権で、サマリン選手は銅メダルを獲得し、これにより同大会でのメダル成績は銀2、銅1となった。また欧州選手権2019では堂々の2位を占めている。
ミハイル・コリヤダ
日本ですっかりで人気者になったコリヤダ選手。もちろん彼なしに埼玉の世界選手権は立ちいかない。2018-2019年シーズンに、コリヤダはスロバキアで開催されたオンドレイネペラ杯とフィンランで開催されたフィンランディア杯で1位を獲得した。またロシア選手権では名誉ある2位を占めている。
マキシム・コフトゥン
マキシム・コフトゥンは当初は世界選手権のロシア代表に選出されていたものの、13日、ドクターストップがかかり、出場取消となった。 2018-2019年シーズンへの準備が遅れたコフトゥン選手がスタートを切ったのは、12月に入ってようやくだった。にもかかわらずコフトゥンはロシア選手権で堂々と優勝し、4冠を果たした。コフトゥンはまたエストニアで開催のタリン杯でも優勝している。
ドミトリー・アリエフ
2018-2019年シーズンのアリエフ選手の成績は、かなり控えめではあるものの、やはり注目に値する。ロンバルディア杯で2位、また、GPのNHK杯やフィンランディア杯でいずれも5位。こうした成績が判断され、リザーブメンバーととして世界選手権に向かう。
ペア
エフゲーニヤ・タラソワ/ウラジミール・モロゾフ
この優秀なペアは、2018-2019年シーズンは、ロシア杯とGPスケートアメリカ、フィンランディア杯、そしてロシア選手権と4度の優勝に輝いた。欧州選手権では2位に入っている。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンドル・エンベルト
このペアは、NHK杯GPやフィンランド大会GP、ロンバルディア杯での3度の優勝など、多くのステージで秀逸な成績を収めている。ロシア選手権では名誉ある2位を獲得した。
アレクサンドル・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー
このペアの成績は前出のザビアコ/エンベルト組よりは見劣りするものの、やはり注目に値する。ロンバルディア杯で2位、欧州選手権とGPフランス杯、ロシア選手権では3位を占めている。
ダリヤ・パブリュチェンコ/デニス・ホディキン(リザーブ)
アナスタシヤ・ミーシナ/アレクサンドル・ガリャモフ(リザーブ)
アリサ・エフィモワ/アレクサンドル・コロヴィン(リザーブ)
アイスダンス
ヴィクトリヤ・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ
このペアは2018-2019年シーズンは絶好調だった。彼らはオンドレイネペラ杯とロシア選手権で優勝、GPフランス杯とGP第2戦のスケートカナダで2位を獲得している。
アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン
このペアは今シーズンも見事な成功を収めている。フィンランディア杯、ロステレコム杯GP、フィンランド大会GPのいずれもで優勝を飾っている。
ソフィヤ・エフドキモワ/エゴール・バジン
そしてもちろん、このふたりも負けてはいない。イスタンブール杯とアイススターで今シーズン2回優勝を修めており、みんなの期待を背負っている。
ベティナ・ポポワ/セルゲイ・モズゴフ(リザーブ)
アナスタシヤ・スコプツォワ/キリル・アリョーシン(リザーブ)
ティファニー・ザホースキ/ジョナサン・ゲレイロ(リザーブ)
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