全ロシアを1日で一望できる穴場スポット発見! サンクトペテルブルクの唯一無二の博物館へどうぞ
2017年だけで50万人がサンクトペテルブルクにある唯一無二の博物館「グランド模型ロシアー―ショー博物館」(Grand Maket Rossiya)を訪れた。外国人にはまだあまり知られていないが、博物館では87分の1スケールの全ロシアを一望できる。これは、ロシア最大のジオラマであり、ドイツ・ハンブルクにあるミニチュアワンダーランドに続く世界第2位の規模を誇る。博物館は2012年6月8日にオープン。だが今年、博物館はもう1つの重要な日を祝う。今年で博物館の建設開始から10年を迎えるのだ。プロジェクトを発起し資金を出したのは、ロシアの起業家セルゲイ・モロゾフ氏だ。
ジオラマの総面積は800平方メートル。ロシア全土をこの面積に収めることは不可能であるため、気候や自然の特徴、地域の特色を考慮した諸都市や地域から成る模型が展示されている。ジオラマでは驚くほど細部に至るまで再現されており、可動式。有名なモニュメントを持つ諸都市に並び、ジオラマではロシアの多様な生活を目にすることができる。例えば、モスクワ―サンクトペテルブルク間の高速鉄道「サプサン号」や船舶、空港、海軍基地、狩りをするアムールトラ、密輸船の摘発、家の修理、ビーチで休む人々、焚き火の周りの観光客などがある。

数百の動く鉄道や車、照明・音響効果がジオラマ全体に躍動感を与える。インタラクティブボタンを押すことで訪れた人は誰でも石油の採掘、犯人の逮捕、消火活動を体験することができる。地球上を飛ぶUFO(未確認飛行物体)すらある。15分毎に博物館には「夜が訪れ」、模型は数千の灯りで光りはじめる。光源には世界で初めて様々な色の強力な発光ダイオード50万個強が使われ、全ジオラマ空間を光で満たす。これは全て模型監視・コントロールセンターで制御される。
キジ島
博物館には100人もの大チームが携わっており、アーティストや模型士、プログラマー、電子技術者、メカニックなどがいる。このプロジェクトに自らの力と資金を投入した博物館長のモロゾフ氏が次のように語った。
私は国内外を多く旅しました。この旅でアイデアも生まれました。最初は夜のサンクトペテルブルクの模型を作ろうかと考えましたが、心の奥底は何かより大規模なものを求めました。徐々にそのアイデアは全ロシアのイメージ創設に育ちました。ですが、基本設計図に取り掛かると、衝撃を受けました。800平方メートルでは国どころか1つの町、1つの地区すら収まりませんでした。ロシアは世界最大の面積を持つ国です。そして、もし87分の1スケールの模型を作ることを目的にすれば、おそらく英国程度の面積を必要としたでしょう。その時、様々な部分から集められたロシアの形象を作る必要があるという考えに至りました。私たちは1日12時間〜14時間働き、私は実質的にここに住んでいました。私が成し遂げた最も重要なことは、プロジェクトを信じた専門家チームを集められたことです。そしてこの仕事は彼らの生活の一部になりました。私たちはみな静的な模型ではなく、動く、リアルで私たちの国の生活を反映するような模型作成を夢見ていました。
ソチ
博物館は立ち止まらない。テクノロジーは常に改良され、新たなアイデアが次々に生まれている。例えば、訪れた人のための模型コントロールセンターの創設が提案された。実現すれば、管制盤の前に座り、ジオラマの生活を操る体験ができるようになる。
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