エフゲニヤ・メドベージェワ
誕生日
1999年11月19日
出身地
モスクワ
身長
159 センチメートル
星座
さそり座

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エフゲニヤ・メドベージェワ選手の名前はメディアで常に見られる。昨年2月23日、メドベージェワ選手は平昌冬季五輪の女子シングルで銀メダルを獲得。優勝したのはもう1人のロシア代表、アリーナ・ザギトワ選手だった。以降、フィギュアスケートファンとジャーナリストは2人の競争に関する話題を止めない。五輪の後、メドベージェワ選手はコーチを替えてトレーニングのためロシアからカナダに移った。彼女は日本でも人気が高く、日本のCMに出演し、セーラームーンの衣装を着て氷上に立ったこともある。メドベージェワ選手の経歴をスプートニクがお伝えする。

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エフゲニヤ・アルマノヴナ・メドベージェワは1999年11月19日、モスクワで生まれた。父はアルマン・ババシャン、母は元フィギュア選手のジャンナ・デビャトワ。報道によると、メドベージェワ選手は母方の祖母の名字を名乗っている。

メドベージェワ選手がフィギュアスケートを始めたのは3歳のころ。2008〜2018年まではモスクワスポーツ教育センター「サンボ70」の「フルスターリヌィ」支所でエテリ・トゥトベリーゼ、セルゲイ・デュダコフ両コーチの下で学んでいた。

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2013年11月、メドベージェワ選手は14歳を迎え、国際的なジュニア大会参加資格を得た。彼女はジャンプの高い技術だけでなく、驚くべき芸術性でも審査員と観客の注目をすぐに集めた。日本のフィギュアファンが初めて氷上のメドベージェワ選手をその目で目撃したのは、福岡県で開催されたグランプリ(GP)シリーズファイナルだった。トゥトベリーゼコーチの下で学んでいた若干14歳のメドベージェワ選手は銅メダルを獲得。だが翌シーズンのGPでは金メダルを勝ち取った。

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2015年末、メドベージェワ選手はシニアに移行し、快進撃を続けた。2016、2017年、欧州・世界選手権でメドベージェワに並ぶ者はおらず、彼女のファンは平昌五輪での成功を疑わなかった。確かに、自身初となる五輪でメドベージェワは見事な演技を見せた。だが同門のザギトワ選手(15)が1.5点上回った。メドベージェワが五輪で手にしたのは銀だった。

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2018年5月、メドベージェワ選手は、11年間指導を受けたトゥトベリーゼ氏から世界的なカナダのブライアン・オーサーコーチの下へ移ると突如発表した。メドベージェワ選手は本拠地をモスクワからトロントに移した。だが国籍は変えずに「サンボ70」に籍を置きながら、ロシア代表メンバーとして出場を続けた。
「どんなコーチからでも選手が去ることはある。自分にとって何か違うことを試したくなることは、普通のことだ。私にとって普通でないのは、その去り方だ。それだけだ。意志を振り絞ってはっきりと移籍について伝えるべきだった。これは恐ろしいことだろうが、必要だ。私のためではなく、自分自身のために」
エテリ・トゥトベリーゼ

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多くの人がその行為を非難し、「裏切り」だと批判した。つい最近まで才能に感嘆していたロシアメディアの一部さえ、メドベージェワ選手に否定的なコメントを浴びせかけた。だがフィギュアスケートの専門家や選手の多くは、その困難な局面で彼女を支えた。
「フィギュアスケート選手には、限界が見えつつあり、環境を変えて新鮮な空気をひと吸いする必要があると感じる時がある」
ロシア初のフィギュア女子シングル世界女王となったマリア・ブッテルスカヤ
「新たな五輪のサイクルスタート地点で、多くのフィギュア選手はトレーニングに一定の変更を加えている。そのためメドベージェワの決定は変わったことではない。メドベージェワが狙うのは、次期2022年五輪だ」
ブライアン・オーサー
「芸術面でより自分を発揮したかった。実り多い11年の活動に対し、前のチームには感謝しています。彼らは私が今立っている水準まで私を引き上げてくれました。私は、私たちの以前の苦労が無駄ではなかったことを示すためにもこの水準を維持したい。今の私の課題は、ロシアとカナダ、双方のフィギュアスケートの流派を組み合わせることです」
エフゲニヤ・メドベージェワ

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今季、メドベージェワは最高の結果を示せなかった。昨年10月に開かれたGPカナダ杯ではエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(ロシア)と山下真瑚選手(日本)に及ばず、銅メダルに終わった。その後、運が向かずにGPファイナル出場を逃した。ロシア選手権でも望ましい成功を持ち帰れず、結果は7位。ベラルーシ首都ミンスクで開催された欧州選手権の出場資格を満たさなかった。
オーサーコーチはこれが一時的なもので、成長中の体に起きる生理的変化が主な理由だと述べた。だがメドベージェワ選手には困難な局面を全て乗り越えるための力と根性があるとして、オーサー氏は「彼女への信頼を無くすことは決してないと約束しましょう。彼女が再び輝き始める時はまた訪れます」と断言した。

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メドベージェワ選手は今、ロシア北西にある大ノブゴロド開催のロシア杯ファイナルに向け、トロントでトレーニングを積んでいる。彼女は大会で結果を出し、埼玉県で開かれる世界選手権への切符を手に入れる決意で満ちている。ロシアフィギュアスケート連盟のアレクサンドル・ゴルシュコフ会長が正式に、世界選手権に出場するロシア代表メンバーはロシア杯ファイナルの結果を考慮して決定すると明言したためだ。
メドベージェワ選手は日本でもとても人気があり、 広告にも登場している。メドベージェワ選手自身、 日本と日本文化が大好きだと何度も発言してきた。 2016年にはセーラームーンの衣装で氷上に現れ、 日本のファンを大喜びさせた。 メドベージェワ選手は羽生結弦選手と仲良しで、 ロマンチックなファン達は常に彼らの関係を話題にしている。 ロシアで人気のソーシャルメディア「フコンタクチェ」では、 二人の選手の友情をテーマにしたグループがあるくらいだ。
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