ルスタム・アタジャノフさんは、ソ連時代にロシア・タタール人家庭に生まれた。当時、小ビジネスは工芸品や民芸品製造と同じく衰退しており、ルスタムさんは数十年後にロシアの民芸品マトリョーシカの製作・販売が自分が生活するための事業になるとは想像することもできなかった。
ルスタムさんと、その手で驚くほど美しいマトリョーシカをつくり出す妻オリガさんは、環境保全エンジニア分野の教育を受け、同分野で順調に仕事をしていた。ルスタムさんが通信社「スプートニク」に語ったところによると、ルスタムさんとその家族は、外国から収入の多い興味深い申し出を受け、ニュージーランドへ行くチャンスがあったが、ルスタムさんはロシアに残り、ロシアの伝統工芸に取り組むことを決めた。
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