冬宮が１８世紀に建設されて以来、その敷地内にたくさんの猫が住んでいる。なぜだろうか。実はこの猫たちはネズミから美術館を守っているのだ。エルミタージュのかわいい警備員はサンクトペテルブルクの立派な観光名物である。

１９８８年、エルミタージュ美術館は「世界最大の画廊」としてギネス世界記録に登録された。３百万点の展示品すべてを鑑賞するには２４キロの距離を歩かなくてはならない。

２１世紀になってエルミタージュ美術館の分館がロシアの各都市や外国でもオープンした。ロシアのカザンには「ミニ・エルミタージュ」があり、オランダのアムステルダムでは「アムステル川のエルミタージュ」センターで展示が行われ、英ロンドンの分館では美術史が研究され、ヴェネツィアの「エルミタージュ・イタリア」センターではロシアとイタリアの歴史・文化交流が行われ、米ラスベガスの美術館では「エルミタージュの部屋」が開設されている。