第31回東京国際映画祭で見るべき映画は?
10月25日、アジアで最大級かつ最も権威ある映画イベント、第31回東京国際映画祭が東京で開幕する。今年の映画祭の日程は10日間。映画館では、ハリウッドのクラシック作品から新作アニメまで100本以上の映画が上映される。読者の皆さんが重要な映画を見逃したりしないよう、スプートニクが映画祭ガイドを作成した。
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映画祭の開催期間は?
10月25日から11月3日。
受賞作品を表彰するアウォードセレモニーは11月2日に行われる。
全作品の上映スケジュールは近日中に映画祭のサイト公開される予定だ。

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どこの映画館で上映されるの?
映画祭の中心は、例年通り、六本木だ。上映を行う映画館はEXシアター六本木、六本木ヒルズ森タワー、TOHOシネマズ六本木ヒルズである。このほか、今年は「東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場」と「東京国際フォーラム」の映画館も加わった。 一部のプログラムは屋外で映画を楽しめるTOKYO FILM ARENAで行われる。
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ヘッドライナー
オープニング作品はアメリカ人俳優ブラッドリー・クーパーのデビュー作で、レディー・ガガ主演の映画。「アリー/スター誕生」というタイトルのこの作品は、ロックスターのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と、彼の恋人で、思いがけず恋人よりも人気者になってしまう新人歌手アリー(レディー・ガガ)との複雑な関係を描いている。アメリカでのロードショーは10月5日、日本では12月末から上映される。

© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
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©2018 "The House Where the Mermaid Sleeps" Film Partners
GALAスクリーニング作品には、篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎が主役を務める日本映画「人魚の眠る家」が選ばれた。東野圭吾の同名の小説を原作にした映画だ。
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主催者がクロージング作品として用意したのは、ゴジラ三部作の最終章「Godzilla 星を喰う者」である。映画はゴジラの誕生日である11月3日に上映される。

©2018 TOHO CO., LTD.
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今年の映画祭で見るべきものは?
上映はコンペティティブ、ショーケース 、クローズアップの3つの主要セクションに分かれて行われる。

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コンペティティブ
今年のコンペティションは、メインのコンペティション・プログラム、アジアの優秀映画作品、日本人監督作品のノミネーションという3つの部門で構成される。
コンペティション(メイン・コンペティション・プログラム)
主催者によると、応募作品1829本から選ばれた16本が上映される。全ての作品が2018年に発表されたものであり、日本初上映だ。 この部門の作品は、現代の世界の映画の最高のカラーを見せてくれると主催者は語る。
作品を審査するのは国際色豊かな審査委員会で、審査委員長は著名なフィリピン人映画監督のブリランテ・メンドーサ氏。ロシアは今年の映画祭には出品していないが、プログラムにはロシア人俳優が出演する作品が入っている。
イギリス人俳優レイフ・ファインズの監督デビュー作「ホワイト・クロウ」では、M.ジャリリ記念タタール国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場のプリンシパルであるオレグ・イヴェンコが主役を務める。この作品の主役は、1961年に突如、海外公演中にフランスに政治亡命した伝説のソ連のバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフである。ファインズ監督の作品は、ソ連から亡命した後のヌレエフの困難な運命を描いたイギリス人作家ジュリア・カヴァナの小説を原作にしている。
ロシアの有名な女優チュルパン・ハマートヴァはドイツとアゼルバイジャンの共同作品「ブラ物語」に出演している。この悲喜劇の舞台はアゼルバイジャンの小さな町。この町を通過する長距離列車の機関士は、ある日突然、列車に引っかかった女性のブラジャーを発見し、「シンデレラ」の王子のごとく、そのブラジャーがぴったりの女性を探しに出かける。
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アジアの未来
この部門の作品は「アジアの未来 作品賞」を争う。最優秀監督は「国際交流基金アジアセンター特別賞」を授賞する。 この部門に出品できるのは、長編映画3本目までの監督のみ。全ての作品が、何らかの形で、自国の抱える重要問題をとりあげている。
イランの映画「冷たい汗」が描くのは、イスラム教徒の女性スポーツ選手が、夫が出国許可にサインをしなかったために、国際大会に出場できないというストーリーだ。
ベトナム映画「ソン・ランの響き」は、1980年代のサイゴンでのオペラ歌手と借金取りとの複雑な関係を描いたものだ。
©Dadi Century (Beijing) Co.,Ltd.
中国の作品「武術の孤児」は武術を専門に教える男子校でのいじめを描く。このほか、プログラムにはフィリピン、台湾、韓国、香港の作品が出品されている。
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日本映画スプラッシュ
写真: ©MOTION GALLERY STUDIO
写真:©2018 YELLOW COUPLE.
写真:©YOSHIMOTO KOGYO
写真:©Shochiku Broadcasting
写真:©2018 MAYU AKIYAMA / MOOSIC LAB
写真:©MONKEY ACROBAT STUDIO
写真:©'The Manga Master' Film Partners
写真:©One Goose
この部門では、世界レベルの腕を持つ日本のインディペンデント監督の作品が集められている。選ばれた作品は、それぞれが他を補いつつ、日本社会の現状と問題を描き出している。学生グループが一晩中貸し切ったカラオケルーム、そのドアの向こうでは何が繰り広げられているのか(「あの日々の話」)。あの日、女の子をレイプした同級生を止めなかった彼の人生はどうなるのか(「海抜く」)。路上でピストルを見つけたら、どうなるのか(「銃」)。身近な人を失った喪失感を家族がどのように乗り越えていくのか(「鈴木家の嘘」)。男女の関係をレンタルすることはできるのか(「月極オトコトモダチ」)。学校は教育なのか、ビジネスなのか(僕のいない学校」)。漫画はどうやって生まれたのか(「漫画誕生」)。閉店後の銭湯で何が起こっているのか(「メランコリック」)。

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ショーケース
コンペティション・プログラム以外に、日本未公開の海外作品や国内作品のロードショーが行われる。この部門で紹介される作品の俳優や撮影隊のメンバーの多くがオープニングセレモニーに出席し、レッドカーペットに登場する。作品の中には日本の映画館で近日公開されるものもあるが、この映画祭でしか観られないものが大半だ。今年のプログラムは、イスラエルの現代映画を特集している。


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クローズアップ

伝統的に、映画祭のプログラムの一部で「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA」で選ばれたアジアの監督の作品が紹介される。今年は「音で旅する東南アジア」をテーマにした作品が集められた。この部門では、タイのアイドルグループ(BNK48:Girls Don't Cry)やカンボジアのロックアイドル(「カンボジアの失われたロックンロール」)についてのドキュメンタリー映画、フィリピンのロックオペラ「悪魔の季節」などが紹介されている。
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このほか、日本のレトロ映画も上映される。「女は二度生まれる」、「雁の寺」、「しとやかな獣」が映画祭のために特別にリストアされた。
また、子どもや青少年向けの映画の上映も行われる。
©KADOKAWA CORPORATION 1962
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チケットの値段は?
アウォードセレモニーとヘッドライナー映画のチケットは大人2500円、学生・子ども2000円である。コンペティション・プログラムの作品はすべて、大人1500円、学生・子ども1000円で観ることができる。子ども向け映画は大人1300円、子ども500円。CROSSCUT ASIA部門の作品のチケットは、「悪魔の季節」(大人2000円、学生・子ども1500円)を除き、大人1500円、子ども1000円で購入できる。

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補足
映画祭では、プログラム以外でもハリウッドのクラシック作品、湯浅政明監督のレトロアニメや、その他多くの映画が上映される。全作品の上映スケジュールと料金表はこちら:https://2018.tiff-jp.net/ja/
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