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史上最長のFIFAワールドカップトロフィーツアーがスタート!
9月9日、モスクワで歴史的な出来事があった。FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップトロフィーが、初めてロシアに上陸したのだ。トロフィーはモスクワを皮切りに世界ツアーを開始し、この伝説的トロフィーを目にする機会が全大陸の数百万人もの人にもたらさせる。通信社スプートニクの記者が、FIFAワールドカップトロフィーツアー開始式典を取材した。


©写真:スプートニク
W杯トロフィーツアーは「コカ・コーラ」社が企画し、2006年に初めて行われた。このツアーは、W杯の優勝チームしか自分の目で見ることができなかったこのトロフィーを間近に見る機会を一般のサッカーファンたちに与えた。またW杯の地位を新たなレベルへ引き上げ、W杯は、本大会が始まる前に聖火リレーが行われるオリンピックに並んだ。

今回のツアーは史上最長となる。トロフィーは、ロシアの24都市に滞在しながら123日間で極東ウラジオストクからロシアの西の飛び地カリーニングラードまで2万6000キロを移動した後、世界50カ国を巡る。日本を訪れるのは2018年だ。
この歴史的ツアーが、最もエキサイティングなものになることを願っている。なぜなら、その規模においても、自然や文化、伝統の多様性においても、我々の国に並ぶものはないからだ。
ロシアのプーチン大統領
ツアー開始式典には、プーチン大統領、FIFAのインファンティーノ会長、W杯優勝経験を持つ元ブラジル代表のベベット氏、元フランス代表のダヴィド・トレゼゲ氏らが出席した。トロフィーには国家元首、FIFA会長、W杯優勝チームを含む限られた人しか触ることができない。
だが今回は挨拶の後、プーチン大統領とインファンティーノ会長がトロフィーを持って壇上から降り、モスクワのサッカースクールの少年たちのもとへ向かい、一緒に「セルフィー」をした。大勢の少年が、心の中で密かに優勝を夢見る憧れのW杯のトロフィーに触れるという誘惑に勝てなかった。そしてトロフィーの掟は破られた。だが、それに抗議する人は誰もいなかったように思われる。
ツアー開始式典は、2018年W杯ロシア大会のために特別に改修されたモスクワの主要なスタジアム「ルジニキ」で開かれた。
「ルジニキ」スタジアムは完全に準備が整っている。これは美しく、安全なアリ―ナで、ここにいる私の気分は素晴らしい。このようなスタジアムは少ない。スタジアムは最新技術を用いてつくられた。ここには稀なエネルギーがある。このようなエネルギーの影響で選手たちの膝は震えるだろう。
インファンティーノ会長
マスコミには改修されたスタジアムの最新設備が明かされた。スタジアムの屋根がメディアスクリーンとなり、試合の様子が映し出されるという。そのため、試合会場に来れなかった人たちも、モスクワの様々な場所から試合を観戦することができる。
スタジアムは十分な根拠を持って、次のサッカーW杯の主要会場となるだろう。ここでは、この待望の大会のオープニングマッチと決勝が行われる。このように美しく、技術的に設備が整ったアリーナが、W杯の試合が行われるロシアの各都市で、選手とファンたちを待っている。

ロシアのプーチン大統領
このような非常に素晴らしく伝説的なスタジアムをロシアは誇りに思うことができる、モスクワは誇りに思うことができる。そして我々は来年の夏、一緒にここロシアで素晴らしい大会を開催しよう。
インファンティーノ会長
9月10日、トロフィーはモスクワから長い旅に出発した。大会のオープニングマッチは2018年6月14日に開かれる。同試合に開催国ロシアが出場することがすでに明らかとなっている。対戦相手は12月1日の組み合わせ抽選会で決まる。まだ全大陸で予選が行われている。なお日本はすでにアジア最終予選B組1位でロシア大会出場を決めている。
W杯ロシア大会に出場する日本やその他すべての代表チームに、インファンティーノ会長の言葉を借りて次のようなメッセージを贈りたい- 「ロシアに来てください。ロシアを満喫し、サッカーW杯の非常に素晴らしい経験を味わってください!」。

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