ロシアの芸術の都・サンクトペテルブルクで、236年の伝統を誇るマリインスキー劇場。三大古典バレエ「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」の初演は全て、ここマリインスキーで上演されてきた。今、その歴史あるバレエ団でひときわ注目を集めているのが、日本人バレリーナの永久メイさんだ。メイさんはユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)ジュニア部門で優勝し、モナコのプリンセス・グレース・バレエアカデミーへ留学。留学生活2年目の夏休み、アメリカ・カリフォルニアで行われたYAGP入賞者のガラ公演に参加し、マリインスキー・バレエのユーリー・ファテーエフ監督のレッスンを受けた。ファテーエフ監督は、当時15歳だったメイさんの才能と理想的な容姿、楽しそうにレッスンする姿に惚れ込み、マリインスキーへおいでと声をかけたのだ。