頻繁にモーターに問題が起こるため、阪口さんはリタイアしそうになったという。「2日目に高千穂に行きましたが、高千穂神社に行く際にテレビの取材が入り、絶対に間に合わせる必要がありました。僕の車がどうしても遅いため、他の車だけ先に行ってもらい、取材を受けてもらいました。僕の車とサポートカー1台だけで後ろから頑張って付いていきましたが、途中で壊れてしまい、山のど真ん中で応急処置がないとどうにもならない状況に陥りました。いつもは整備をジョンさんや河村さんが行い、僕は見ているだけ。ですが2人がいない今、残ったメンバーは素人ばかり。そうした中、「このネジはここに入るんじゃないか」と(手探りで修理し)、車のマフラーが取れかかっていたため、皆で針金を折り曲げてくくりつけ、何とか固定しました。そして再び走り出し、取材を終えた皆が帰ろうとした瞬間、ぎりぎり神社に間に合いました。諦めていたらたぶん間に合わなかったでしょう。ピースラリーは古い車なので壊れることは想定済みです。それを仲間と一緒に乗り越えて完走することが一番の醍醐味で、その成功体験を味わえたことに感動しました。」