世界では近年、神秘的な場所や、多数の人々の痛ましい死、悲劇、大惨事などがもたらされた場所での旅行を意味する、いわゆる「ダークツーリズム」への関心が高まりつつある。そのような場所には、放棄された都市や工場、霊廟、旧刑務所、地下の待避壕、拷問部屋もなり得る。オーストリア人のペーター・ホーヘンハウス氏は、自ら創設したオンラインプラットフォーム「ダークツーリズム・フォーラム」のページで、「人々は、自分の神経を興奮させることが気に入っているのだ」と論じている。同フォーラムのサイトでは、40を超えるカテゴリーのツアーが投稿されており、その中には、アーチ門でジョン・レノンが射殺された、マンハッタンにあるアパートさえ含まれている。